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ニュージーランドの銀行について

オークランドでは、先日、風速100kmを超える嵐が到来し、長いところでは1週間にわたる停電、家屋の損傷や倒木など、広範囲に及ぶ被害に見舞われました。ニュージーランドの冬は雨が多くなるため、特に夏から秋にかけての季節の変わり目には、毎年雨と風を伴うことも多いのですが、まるで今後の厳しい情勢を映し出すかのように、今シーズンは例年よりも大きく天候が荒れました。

 

前回は永住権、前々回は不動産に関する情勢の変化についてお伝えして参りましたが、今回は、皆様にとっても身近な事項であります、銀行に関する変化についてお伝えしたいと思います。

 

弊社では、日本にお住まいのお客様のための、ニュージーランド国内銀行に関する翻訳サポート業務を承っております。ここ近年での大きな変化の中で、まず1つ目として挙げられるのが、銀行へのマインナンバーの届出です。今年はじめより、ニュージーランドの銀行では、新規で口座を開設されるお客様のみならず、既存のお客様に対してもマイナンバーの届出申請の手続き強化が見られるようになりました。

 

このマイナンバー届出に関する銀行規定は、CRS(共通報告基準)という制度が背景にあります。日本では、2017年1月1日よりCRSが導入されましたが、ニュージーランドでは2017年7月1日から開始となりました。CRSという、口座情報の自動交換報告制度については、報告方法や期限等、国税庁の規定で細かく取り決めがなされています。
日本では、今年2018年4月30日までが報告期限となっており[但し、2017年に特定された該当口座]、同年9月には初回の情報交換が行われる予定となっています。

 

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もう一つの大きな変化としては、新規口座を開設することが難しくなりつつあることです[但し、現時点では短期滞在者に該当]。ASB銀行によりますと、短期滞在者とは、ビジター・観光ビザ(=ビザなし入国)やワーキングホリデービザ保持者も含まれ、反対に長期滞在者とは、永住権をはじめ、就労ビザや学生ビザ(長期)保持者が該当するとのことです。他行でも、新規口座開設の際の条件として、学生ビザや就労ビザの提出が求められるところもあり、提出できない場合は当然口座開設が難しくなります。

 

ニュージーランドでは、人と人との繋がりからの信頼関係が、ビジネス面においても大変重視されます。弊社におきましては、ASB銀行と長年に渡り培われた強い信頼を強みに、現在も引き続き、弊社を介して頂くことで、ニュージーランドにお住まいでない方でも、ASB銀行にて口座開設が可能となっております。
しかし、激動の世界情勢の最中、銀行規定もどのタイミングで改定されるのかは、例え銀行員でありましても予測に難しいのが現状です。
ニュージーランドというお国柄でしょうか、銀行のみならず、予告なく規定が変更するなどということは決してめずらしくなく、こうした変化に対しても、柔軟で且つ迅速に対応する力が求められます。
今後も、特に銀行関連事項につきましては、弊社顧客様のご要望にお応えできるよう、銀行とのより強い信頼関係の構築と情報収集に一層努めてまいります所存です。

今後共、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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