House

賃貸物件に関する法改正

2019年も早いもので半年が過ぎようとしています。
こちらニュージーランドは冬の嵐が訪れ、南島のスキー場では積雪も確認されています。

 

今回は、ニュージーランドの賃貸物件に関する法改正についてお伝えしてまいります。

 

Apartment

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本からニュージーランドに移り住んでみると、日本の住宅がいかに快適であったか身に染みて感じます。特に冬の期間は、家の至る所から冷気が感じられ、結露する窓に悩まされる毎日を過ごされる方も少なくありません。

 

WHO(世界保健機関)の調べによると、冬季の室温は18度以上に保つことが推奨されています。但し、お年寄りやお子様がいる家庭では、21度以上が理想的です。
ニュージーランドはといいますと、日中の平均室温は15.8度、夜間になると13.5度まで下がるという調査結果があります。WHOの推奨する室温より、2~5度も低いわけです。

 

また、ニュージーランドの冬は雨が多いため、湿度が高いことも特徴的です。
低い体感温度に加え、高い湿度からくるカビの健康被害が原因で、毎年約4万2千人の子供達が繰り返し通院をしており、毎年約1600人の方がお亡くなりになっているという統計も発表されています(Oneroof.co.nz 2018年より)。

 

冬の住環境の悪さは、かねてより問題視されていましたが、昨年よりようやく、賃貸物件を対象にした本格的な法改正が行われることになりました。
大まかには、以下に挙げる3事項に焦点が絞られます。

 

1. リビングルームの室温
➡リビングルームを18度以上に保つことのできる暖房機器の設置

2. 住宅全体の防寒
➡天井・床下に厚さ120mm以上の断熱材の設置や隙間風を予防するための処置

3. 湿気対策
➡キッチン、バスルームに換気扇への設置、(設置可能な場合)床下への防湿シート設置
また、室内の排水のみではなく、屋外も雨樋等により適切な排水がなされるよう整備

 

2024年7月1日までに、ニュージーランドにおける全賃貸物件において、これらの基準が満たされるよう、以後段階的に、対象範囲(賃貸物件の中でも、HNZなど国が管轄するものや、民間や個人など種別があるため)を広げていくとのことです。

 

こうして、賃貸物件が快適になりつつある一方で、環境を整えるための費用が、ただでさえ高い家賃に上乗せされるのではないかと懸念する見方があるのも実情です。
私も賃貸物件に暮らしておりますので、家賃問題を論ずる気持ちも理解できますが、生活の基盤となる住環境こそ健やかに保たれるべきであると思いながら過ごしてきましたので、この動きに対しては、大歓迎の眼差しで見守りたいと思っています。

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